COLUMN代表コラム

マンツーマンの仕組みを取り入れた理由について

 

「さぁ、今日も一日明るく元気にお客さまを笑顔にしていこう!」

「今日は土日なので、タイムやスピードを意識してお客さまをお待たせしないように連携を取っていきましょう!」

僕が店長時代に土日の朝礼でスタッフに伝えていた事です。

 

店長としてやるべきことは

・全てのお客さまを笑顔にすること

・スタッフのバランスを取ること

・会社の利益を上げること

美容師の営業で、この3つをやり切ることは常に課題になることではないでしょうか?

僕は毎週くる慌ただしい土日の営業で、「このバタバタしたサロンで、いったい何名のお客さまが100%再来してくれるのだろう…」とよく考えていました。

もちろんサロンによってしっかり連携が取れているサロンもあると思いますが、僕が管理者の時はいつも土日の営業は試行錯誤していました。

管理者であれば、自分のお客さま以外にお店のバランスを見て、サポートしてくれるアシスタントの調整、予約のバランスを常に考えながら営業をしなければいけません。

 

そして、サロンによっては

☑️カットスピードが遅いスタイリスト

☑️アシスタントを自分ばかりにサポートさせてしまうスタイリスト

☑️いろんなスタイリストに仕事を頼まれて一杯一杯になってしまうアシスタント

これは、美容師さんがお客さまを大事にしたいという思いから、起こる問題です。朝礼で気合を入れても土日の美容室は慌ただしく、悩ましい問題が常にありました。

なので、僕が独立する時はお客さまが居心地よく、一緒に働くスタッフがパフォーマンスを上げやすくなることを想定し、美容室で必ず起こるテーマに向き合い、最善の道を考えた結果マンツーマンという営業スタイルを取り入れました。

では、マンツーマン対応とスタイリストとアシスタント連携のそれぞれのメリット・デメリットをみてみましょう。

1マンツーマン対応のメリット・デメリット

マンツーマンレッスンのメリット

・1対1でじっくりとお客さまと向き合える

・自分にあったペースで営業が進められる

・丁寧な仕事ができる

・お客さまとの信頼関係を築きやすい

マンツーマンレッスンのデメリット

・予約管理が難しくなる

・技術力が低いと再来しない

・使ったものは全て自分で掃除する

 

マンツーマンで施術が行うということは、はじめのカウンセリングからシャンプー、カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、仕上げに至るまですべての施術を1人の美容師が担当するということです。

マンツーマンサロンの場合、シャンプーやカラー塗布にもアシスタントの美容師が入ることはなく、どの施術もできるベテランスタイリストの美容師が最初から最後まで担当するということになります。

同時施術はしない為、お客さまとの向き合う時間も多くなり、信頼度はアップします。そして、薬剤の放置タイムがオーバータイムになったり、お待たせ過ぎることはなくなります。

 

2連携対応のメリット・デメリット

連携対応のメリット

・料金が設定低い

・スタッフが多く刺激し合いモチベーションが継続する

・たくさん入客すれば稼げる

・仲間が多くできる

グループレッスンのデメリット

・発言機会が少ない

・流れ作業になりがち

・お客さまとコミュニケーションがとりづらい

・アシスタントが辞めると困る

 

アシスタントスタイリスト連携のメリット・デメリットは以上のようなものではないでしょうか。日本人は、規律正しく、学校で学んできた経験も染みついているので、グループ連携はなじみやすい部分は多いと思います。

新卒で出会ったと仲間と切磋琢磨し、頑張れるかもしれません。これは、マンツーマン対応では得られない連携対応の効果といえます。

3まとめ

 

マンツーマン/連携対応それぞれに一長一短あります。その中で、どのスタイルが美容師とし自分にあっているのか。それが、マンツーマン対応か連携対応かを決める分岐点といえるでしょう。

ただし、マンツーマン対応を選ぶ場合、美容師の腕は非常に重要です。最初から最後まで自分の力が試されます。アシスタントやレセプションのサポートがなくなるからです。対応や結果を作れなければお客さまは再来しません。

そうした対応も含め、総合的に判断し、「ここならやっていける」「こういう働き方がしたい」。コンセプトが自分に合っているかをしっかり確認し選ぶことがなによりも重要です。